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<第4回 更新プログラム管理を極める>
【今回の効用】
・組織内のサーバーから更新プログラムを各クライアントにインストールする
【詳細画像を含む記事】
・更新プログラムの適用(インストール)状況を管理する
今回利用する役割サービスは
Windows Server Update Services(WSUS)
通常、コンピュータで個別に更新プログラムを管理する場合は、「自動更新(Microsoft Update)」と呼ばれる機能を利用するが、組織内でサーバーから一括で更新プログラムを管理する場合は、「ファイルサービス」の役割に含まれる「Windows Server Update Services」(以下、WSUS)を利用する(画面1)。
画面1:WSUSはファイルサービスの役割から追加する
WSUSを利用すると、インターネットから更新プログラムの一覧情報(カタログ)や更新プログラムそのもののダウンロード、更新プログラムの配布(ダウンロード、インストール)、更新プログラムの適用状況(インストール状況)の確認を、すべてWSUSサーバーから行えるようになる(図1)。
図1:WSUSサーバーとWSUSクライアントの関係図
サーバーマネージャーからWSUSを追加すると、「Windows Server Update Services 3.0 SP2セットアップウィザード」と「Windows Server Update Services 3.0設定ウィザード」が同時に実行される。ウィザード内での各ステップは次のとおりである。
WSUSサーバーのインストールが完了したら、WSUSサーバーに接続するためのクライアントも設定する。クライアントの設定はグループポリシーから行うが、具体的な設定方法については、「WSUSによるWindows7 SP1の大規模展開」を参考にするとよいだろう。
【参考】WSUSによるWindows7 SP1の大規模展開 ~ Step1 グループポリシーの設定
前出の図1からもわかるように、WSUSサーバーは(アップストリームサーバーとして別のWSUSサーバーを指定した場合を除いて)、インターネット接続が必要となるため、ウィザード実行時にはWSUSサーバーからインターネットに接続できるようにしておく。
WSUSの画面構成と
実装に必要なステップ
インストールしたWSUSサーバーは、スタートメニューの「Windows Server Update Services」管理ツールから管理することができる。管理ツールでの初期設定は次のステップで行う。
・ステップ1:インストール対象となるコンピュータグループを作成する
・ステップ2:同期を設定する
・ステップ3:インストールする更新プログラムを選択する
・ステップ4:更新プログラムのインストール状況を確認する
なお、具体的な設定方法については、「WSUSによるWindows7 SP1の大規模展開」も合わせて参考にしてほしい。
【参考】WSUSによるWindows7 SP1の大規模展開 ~ Step2 コンピュータグループの追加
【参考】WSUSによるWindows7 SP1の大規模展開 ~ Step3 配信の実践
【参考】WSUSによるWindows7 SP1の大規模展開 ~ SP1配信後の確認方法
■ステップ1
インストール対象となるコンピュータグループを作成する
WSUSの管理ツールの「コンピュータ」から、コンピュータグループを作成する(画面2)。更新プログラムは「コンピュータグループ」単位でインストールすることになるので、そのことを考慮に入れてグループを作成するとよいだろう。
画面2:「Office PC」グループを作成して、「sv28r2-1」コンピュータを追加した
■ステップ2
同期を設定する
インターネット上の更新プログラムサーバーとWSUSサーバーとのあいだで、更新プログラムの一覧情報(カタログ)を収集するための設定を行う(この操作を「同期」と呼ぶ)。「Windows Server Update Services 3.0設定ウィザード」で、すでに設定しているはずだが、すぐに同期を行いたいときには、「同期」を右クリックして、「今すぐ同期」を選択すればよい(画面3)。
画面3:「今すぐ同期」を選択すれば、スケジュールに関係なく同期が実行される
■ステップ3
インストールする更新プログラムを選択する
同期が完了すると、管理ツールの「更新」メニューに更新プログラムの一覧が表示される。特定の更新プログラムを選択して「承認」をクリックすれば、更新プログラムの本体をインターネットからダウンロードする処理と、クライアントPCへ更新プログラムをダウンロード、インストールする処理が開始される(画面4、画面5)。
画面4:更新プログラムを承認している様子
画面5:更新プログラムを「承認」すると、承認するコンピュータグループを選択する画面が表示される
■ステップ4
更新プログラムのインストール状況を確認する
更新プログラムのインストール状況は、管理ツールの「更新」または「コンピュータ」メニューから確認することができる(画面6)。
画面6:画面4で特定の更新プログラムをダブルクリックすると、更新プログラムのインストール状況が確認できる
また、「レポート」メニューからは、さらに見栄えのよい形式で結果を確認することも可能だ(画面7、画面8、画面9)。なお、このレポート機能を利用するには、事前にマイクロソフトのダウンロードサイトから入手可能な「Microsoft Report Viewer 2008」のインストールが必要となる。
■Microsoft Report Viewer 2008 再頒布可能パッケージ
[URL]http://www.microsoft.com/downloads/ja-jp/details.aspx?FamilyID=CC96C246-61E5-4D9E-BB5F-416D75A1B9EF
画面7:レポートメニューでは、さまざまな形式のレポートを作成できるようになっている
画面8:画面7から「更新の状態の概要」をクリックした様子。「更新レポート」ウィンドウからレポートに含める内容を選択し、「レポートの実行」をクリックするとレポートが作成される
画面9:作成されたレポート。保存してあとで参照したり、印刷して利用したりすることも可能だ
ユーザー任せではない
更新プログラム管理を!
組織における更新プログラムの管理は、すべてのコンピュータで漏れなく行われる必要があり、ユーザー任せの管理や手動での操作は“抜け”や“漏れ”が発生しやすい。そのため、WSUSを利用した更新プログラムのインストールは完全に自動化されるため、組織での更新プログラム管理には大きな効果を発揮するだろう。
一方、WSUSでは、マイクロソフト以外の更新プログラム(パッチ)の管理は、非常に難しくなる。そこで次回は、WSUSを使ってマイクロソフト以外のパッチ管理を簡略化する方法を紹介しよう。
(国井 傑
株式会社ソフィアネットワーク、Microsoft MVP)
(この記事はテクノロジー総合(Computerworld)から引用させて頂きました)
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